【高校野球】歴史を刻んで100周年

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1915年、大阪の豊中市で全国中等学校優勝野球大会が開催された。
全国高等学校野球選手権大会、いわゆる高校野球の始まりである。
そこから様々なドラマが生まれ、様々なヒーローが生まれてきた。

今年2015年、その高校野球は100周年を迎え、熱戦が繰り広げられています。
その記念の年の開幕試合では、早稲田実業高校で活躍した王貞治さんが始球式を行った。
王さんの甲子園出場は昭和32年。
春の甲子園で投手として出場し、準決勝まで3試合連続完封などもあり優勝を果たした。
翌年の夏の甲子園では2回戦に延長11回を完投しノーヒットノーランを達成。
(延長戦でのノーヒットノーラン達成は、甲子園では春夏を通じ唯一の記録)
とはいえその頃は私も生まれておらず全く記憶にはないが、自分の生まれる前から続いている高校野球の歴史、そしてその中から生まれた世界レベルのヒーローの始球式だと思うと、歴史を感じるものがありました。
まさに世紀の始球式でした。
さて、高校野球といえば印象的なシーンの1つに、負けたチームの選手達が甲子園の土を持ち帰るシーンがありますが、その甲子園の土の成分は、甲子園浜の砂を中心に三重県、岡山県、鳥取県、大分県、鹿児島県、など各地の砂のブレンドしたもの。
特に夏は白球を見やすくする為に黒土を多めにブレンドしているらしい。
なお甲子園の土を初めて持ち帰ったのは川上哲治とも言われれているが、詳細は定かではありません。

甲子園の土といえば全国屈指の水はけの良さが知られている。
水はけの良さに加え、適度な水持ちの良さを兼ね備えるという絶妙なブレンド。
これを作っているのが、野球ファンの中で「日本一のグラウンドキーパー」として注目されてる阪神園芸だ。

大会期間中には大雨で中断されるシーンも多々見られる。
特に近年のゲリラ豪雨のような激しい雨で、グラウンドが池のようになる場合も少なくない。
雨がやんでも試合続行は無理だろう…
そう思わせる池のようになったグラウンドも、小一時間で試合続行可能な状況にしてしまう神業を持つ集団…それが阪神園芸だ。

現地では「阪神園芸がんばれー」などと声援を送るマニアも少なくなく、その注目度も伺えます。
大会中継中に雨で中断した時には、雨がやんだあとの職人技のグラウンド整備にも注目していただきたい。

毎年開幕前には数人の注目される選手がいるが、何が起こるか分からないのが高校野球。
いざ開幕すると意外な伏兵が注目される事も多い。

この約2週間の夏の風物詩。
今年はどのようなヒーローが生まれ、大会を盛り上げてくれるのだろうか。
そしてこれからの100年はどんな名シーンが生まれていくのか。
今後も日本全国を熱く盛り上げてくれることでしょう。

(記事:ながさかえいじ)

Unsplash / Pixabay
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